口も利けず、何から何まで周囲の手を借りなければ生きて行けない存在、生まれたばかりの赤ちゃんのことです。また赤ちゃんは、温かく柔らかく、愛おしさを感じます。またその存在を五感で感じとり、一人の女性が母を感じるようになり、一人の男性が父を感じるようになる瞬間があります。親と子のきずなをゆるぎないものとするスキンシップ、健康な生活は赤ちゃんやこどもの心と体の発達、親のこどもへの愛着形成に効果があるといわれております。

私たちは、若い方々が母や父を感じる瞬間を多く持てるように見守っていきたいと、地域で活動することにしました。古くから親を育てる人を「マザリング・ザ・マザー」と呼ばれてきたそうです。その頭文字に、Teamをつけ「TMM」という名の団体で、浦賀、久里浜、公郷地域で活動しております。

横須賀は山や丘陵が多く、また、親子が集まるのにふさわしい公園などが少ない旧住宅地も少なくありません。赤ちゃんをつれて「ベビーカー」で慣れない町を歩きながら、新しい出会いを作り、楽しいこともつらいことも一緒に経験していくことは、育児の孤立化を防ぎ、万が一の時も重篤な状況になる前に助け合えるので、母子保健法の目的でもある母子の健康を期待できると考えます。

横須賀市の出生人数は平成21年では2,994人、平成22年では3,054人でした。それぞれその倍の人数で新しい親たちが誕生しています。母子保健の観点から、親子愛着形成、地域で親子同士の交流、産後女性の健康づくり、子育て生活の助け合いグループづくりを支援し、安心して子育てができる環境づくり、子どもの健全育成に寄与し、アガペ(ギリシャ語で博愛、真心という意味を持つ赤十字の意味)の心で地域活動を行います。

この活動を地域に貢献する活動とするために、継続性、透明性を高めるためにNPO法人として活動したいと思います。

NPO法人TMM
代表 原島浩子